初めてこの仕事を辞めたいと思いました

このところ、約2週間ほど、毎日のようにトラブルや問題が起きてしまっており、心身ともに疲れ果てています。

幸い修理の失敗でiPhoneを壊してしまうということはなかったのですが、全てにおいてうまく回らずひとつも思うように行かないことが続いてしまっています。

身体的な話でいうと、少し前に指がパンパンに腫れて”ひょう疽”というものになってしまい、ドライバーを持つのも痛くて、マックスでひどい時は、痛すぎて朝まで眠れず救急病院に駆けこもうと思い、電話するところまで行きました。

ただ、その時は「担当の先生がいない」との理由で断れてしまい、結局疲れて眠ったところ、だいぶ良くなっていたので事なきを得ました。

今は皮膚科でもらった薬を塗ってほとんど全快しました。

また、女性の方は分かると思いますが、冬は生理が重くなって辛いのも重なり、身体的にちょっと参ってしまいました。

店の話で言うと、うちのスタイルである”修理前の説明をしっかり行い、お客様との行き違いを未然に防ぐ”というやり方が完全に裏目に出ています。

これが原因で大きなトラブルに発展。

その際、数々の暴言を浴びせられたため、私がブチギレてしまい、「二度と来んな!」と怒鳴って追い返す結果になってしまいました。


私は「利用してくださったお客様に満足して帰ってほしい」という想いが強すぎるのでしょうか?

“お客様のため”とわざわざこんなに面倒なことをやっているのに、それで怒られて結果大喧嘩になるならば、もうやりたくありません。

私は「修理前に説明を徹底してお客様との行き違いを防ぐ」という営業方法のせいで、かなりのお客様のご修理を断っています。

修理の手が私しかいないので、ご修理が立て込んだ場合には、飛び込みのお客様はお断りさせていただいています。
断るだけならまだしも、お断りする際に結構な割合でお客様にキレられています。

それでも今まではめげずに続けてきました。

もっと適当にやっているところの方がよっぽど売上を上げているし、私は“お客様のため”と思ってやっていることが逆にお客様を怒らせているならばもうやっている意味がありません。

今なら他の店の気持ち「今、儲けられるだけ儲けてしまおう」という気持ちがよく分かります。

私みたいな「長く付き合える修理店」なんていうのは、この業態には合わないのでしょう。

他にも大小様々なトラブルが重なり全てが馬鹿馬鹿しくなってしまって、昨日は店で呆然としてしまっていました。

自他共に認める仕事フリークな私は、この仕事が本当に好きなので、オープンしてこの7ヶ月の間どんなに辛いいことがあっても辞めたいと思ったことはありませんでした。

辛すぎて消えてしまいたいと思うことは何度となくありましたが(笑)

辞めたいと思ったことはなかったし、悩んでも次の日になればまた元通りになっていました。

でも、昨日はそんな元気も起きず「もう辞めてしまいたい」と初めて心から思いました。

自分のやり方は間違っていないと思っていたのですが、このスタイルのせいで全く持ってうまく回らず、お客様とも喧嘩する羽目になり、しかも売上も全然上げられず、全ての自信とやる気を失いました。


しかし、そんな超マイナス思考に陥っていたとき、以前ご修理してくださったあるお客様からこんなLINEが届きました。

「こんばんは!以前はありがとうございました。さっき、お礼ハガキを読みました。修理してもらったiPhoneの調子とてもいいです。また故障した時には宜しくお願いします。これからも頑張ってください!」

このお客様からのLINEを読んで私は号泣してしまいました。

本当に声を出してうぅと泣いてしまい、涙がしばらく止まりませんでした。

「目の前の利益は失っているけど、LINEをくださったこちらのお客様のように、支持して応援してくださっている方は少ないけどいるのかもしれない」と思うと少しですが、元気が出てきました。

いつも元気をくださるのはお客様です。

綺麗事に聞こえるかもしれないけれど、本当にお客様に感謝していただけないのならば店を経営していく意味はありません。

だからこそ、今回はかなり悩んでしまい落ち込んでしまいました。

私は来ていただいたすべてのお客様に満足してほしいという思いが強すぎるのかもしれません。

ただ、もう適当でいいや、とお客様からのLINEをいただいて開き直ってしまいました。

人間なんて十人十色、「理解できないのならばそれで良い。理解していただける方と長くお付き合いしていこう」

そういう結論に達しました。

今後はもう少し肩の力を抜いて、リラックスしてやっていこうと思います。


ー後日談ー

2020年3月1日更新

この頃から一種の諦めを学び始めたんですね。笑

当時は「こんなに一生懸命やっているのに何で分かってくれないの!?」と、いつも悔しい思いをしていた記憶があります。

今は全くないですけどね。

無理に頑張るのもやめましたし、理解してもらおうという気持ちも、正直、あんまり無くなりました。笑

今は、このくらい楽な気持ちで営業していた方がうまくいくと学びましたね。