【iPhone5S】りんごループ→修理不可
先日、ご来店いただきましたお客様のご修理事例をご紹介させていただきます。
本日は守谷からのお客様です。
最近は遠方の方や郵送の方を多く受けていたので、近所の方はなんだか新鮮です!
実は今回のお客様は約1ヶ月前にバッテリー交換でご利用頂いていた方でした。
この日お電話を頂き「りんごループになってしまったのですが」とご相談いただきました。
うちのバッテリー交換は機種に応じてバッテリーに最適な保証をお付けしています。
iPhone5Sの場合にはご修理日より3ヶ月までは初期不良の保証をつけておりますので、今回は再来店いただき点検致しました。
今回のりんごループは結論から申し上げますと、うちの出したバッテリーが原因ではありませんでした。
診断としては「完全故障」でした。
とりあえず、まずバッテリーの不良を疑い、新しいものをつけてみましたが、症状変わらず。
次に内部の不具合を疑い、iTunesに繋げてアップデートに挑戦。
これも失敗。
ですので、お客様のご了承をいただき、最後の手段である復元にも進みましたが、これもエラーが出てしまい失敗でした。
復元に失敗するとうちではもう直せないので、修理不可で買い替えをお勧めしてお返し致しました。
今回のこのりんごループは不運としかいいようがないです。
iPhoneも機械なのでこのような不具合というのは一定数起こってしまいます。
10年使っていても何もない人もいれば買って1ヶ月でりんごループになって直らないような人もいます。
こういうのって、もうほんと「運」としか言いようがないです。
それで、まぁ、iPhoneってこういうことも起こりうるので、先日のブログの中でも述べたように、誰でも彼でも構わず安易にご修理を受けるということは出来ないんです。
“一生懸命やって文句言われたら悲しい”ー2018年11月16日
今回のお客様は、非常に温かい方だったので特に問題なく終えられたので有り難かったのですが、例えば今回を例に取ると、中には「うちの出したバッテリーのせいでりんごループになったんじゃないか?」と疑う人もいるわけですね、
今回のようなことは端末自体の故障なので、当社のバッテリーが”りんごループの原因になっている”ということはありません。
ただ、そのように思われるだけならまだいいですが、それを口コミとして流されてしまう可能性も大いにあります。
「あそこでバッテリー交換したら故障したよ」と。
私たちの仕事は口コミで成り立っていると言っても過言ではないほど、ご利用された方の口コミというのは非常に大切です。
そんな勘違いした嘘の情報でも、それだけを聞いた家族やお友達は「そうなんだ。そしたら行かないでおこう」という風になってしまいますよね。
来店動機において身近な人の口コミほど強力なものはありませんので、それこそうちとしては死活問題です。
この仕事は疑うとすべて怪しく思えてしまうので、だったら「最初からAppleの正規店へ行ってください」と思うわけですね。
私は別に正規店になりたくて店をやっているわけではないですし、なんならなりたくないです。
正規店とは完全に住み分けていて、そもそも対象にしているお客様が正規店とは違うので、正規店と非正規店を比べるのも的外れかと思います。
正規店と非正規店は全く別物と捉えていただければ幸いです。
ぶっちゃけていうと、正規プロバイダーよりも私たち非正規の修理店の方が適切な処置を行える場面など沢山あります。
例えば、端末を水没させたとき。
ほとんどのキャリアショップ、または知識の薄い正規プロバイダーの窓口は、お客様が「iPhoneを水没させてしまった」と端末を持ち込むと、高確率で電源を入れようとします。
これ、水没時に1番やってはいけない対処法です。
なぜかというと、水のある状態のところに電流を流してしまうと、基盤がショートしてしまう可能性があるからです。
基盤をショートさせると二度と再起しません。
非正規店で水没修理を受けているところで、こんな対応をする人は1人もいません。
“内部クリーニングをする前に水没させたiPhoneの電源を入れてはいけない”ということは基礎知識中の基礎知識だからです。
「キャリアショップや正規プロバイダーに持っていく前にうちに来てくれていれば・・・」
そう思ったことは1度や2度ではありません。
ですので、キャリアショップは論外として(キャリアショップは修理をする場ではなく、端末本体を販売する場所なので論外という意味です。キャリアショップに修理の相談をすること自体がそもそも間違いです。)正規プロバイダーだって盲目的に信じてはいけないと、私自身は経験から思っています。
ただ「正規店」ということだけで盲目的に信じている方も大勢いますし、信用面に関しては、私も自分の店が正規店に勝てるとは全く思ってもいません。
だから、正規店を全面的に信じているようなタイプの方は、最初から正規店をご利用していただきたいです。
この世には色々な方、人なんてそれこそ千差万別ですし、商売なので、全員を全員100%満足させることなど不可能なのかもしれません。
でも、私はそれを限りなく100%にしたいと、常に思って仕事をしています。
「あんな店、行かなきゃよかった」
「あの店に行ってお金を無駄にした」
お金を払って利用してくださったお客様に、そう思われてしまうのは本当に悲しいです。
だから、お金を頂く以上はお客様に満足して頂きたいので、私はご修理内容によってまたはお客様によってご修理をお受けするかどうか個々に決めております。
この仕事は結構リスクがあるので、案外難しいんです。
私は店の運営について、大小含め、今も毎日試行錯誤しています。
来月から東京・後楽園に2号店を出しますが、この姿勢は2号店も変わらないです。
信念と経営理念は変えませんが、ただ、戦略は後楽園の地に合わせて立てております。
これも実際に始めてみて、試行錯誤していく部分ではあります。
話はiPhone5Sに戻りますが、iPhone5Sは修理屋泣かせというか、とにかく今回のようなりんごループから復活できない故障が非常に多いです。
小さいサイズが好きな方は、できればiPhoneSEを選ぶといいですよ。
iPhoneSEはiPhone5Sとは似て非なるもの、非常に優秀な機種です。
私も数々iPhone5Sの修理をさせていただいてきましたが、直らない故障が多い機種ランキングでダントツです。
もう古い機種ということもありますので、ユーザーの方はSEへの買い替えを考えるのもオススメです。
ということで、今回のご修理事例のご紹介はこれで終わりとさせていただきます。
お客様、ご来店ありがとうございました^^