【iPhone5S】自主修理失敗:ケーブル全部断線

記事内のフロントパネルの名称表記について

【2021年3月15日更新】

記事内に登場します液晶純正パネルは、現在、液晶再生パネルに表記を変更しております。
あらかじめご理解の上、読み進めて頂けますと幸いでございます。
なお、名称を変更しただけで、パネル自体に変化はありません。

先日、守谷市からご来店いただきましたお客様のご修理事例をご紹介させていただきます。

お客様、ご来店誠にありがとうございました^^

本日の機種はiPhone5Sです。

ご修理のご依頼としては、以下の通りです。

バッテリーを交換しようと自分で画面を開けたら、ホームボタンのケーブルを切ってしまったので、交換してほしい

iPhoneのバッテリーは、品質はともかく、今はネットで簡単に手に入りますし、Youtubeなどにバッテリー交換の工程も詳しく載っているので、自主修理に挑戦する方が結構いらっしゃるのですが、今回のお客様のように、端末を壊してしまう例があとを絶ちません。

特に、今日ご紹介するこの5Sですね。


今回のお客様は、最悪なパターンで、ホームボタン・フロント画面・センサーケーブルと、画面についているケーブル全部を切ってしまっていました。


「派手にやらかしたな」という印象です。

少し前に福島からいらっしゃったお客様も、iPhone5Sの自主修理をしてホームボタンケーブルを切ってしまっていたのですが、こちらもフロント画面のケーブルを傷つけてしまっていました。 

iPhone5S・自主修理失敗→画面が映らなくなる(2018年11月13日)

上記のブログ記事でも書いたのですが、5SやSEは画面がアルミ部分にガッチリ入っているので、画面を開けるのに少しコツが要ります。

それを知らず、画面を力任せに開けてしまうと、ホームボタンケーブルをちぎってしまうだけでなく、もれなく、画面のケーブルやセンサーケーブルも切ってしまいます。

仮に、この知識があって「慎重に開けよう」と思ってやっても、慎重にやりすぎると、今度は画面を開けることが出来ません。

当社は、iPhone修理店を開業したいという方に向けて、技術講習を行なっているのですが、受講生の方が最初にぶつかる壁が、この5Sの画面を開ける工程です。

慣れてしまえばなんてことないのですが、力のかけ方に少しコツが要ります。



今回のご修理は、フロント画面・ホームボタン・近接センサー・バッテリー(まだ未交換だったため)と、4箇所の修理が必要でした。

これを全部修理、ましてや再生パネルを選ぶとなると、修理代金は2万円を超えます。

iPhone5Sに修理代2万円もかけるならば、諦めてiPhoneSEに機種変更した方がいいです。

コピーパネルというのは、こういう修理の時に非常に役に経ちます。

今回は、師匠が“全部修理するとかなり高額になってしまい、古い機種なのにあまりにも可哀想だから”と、なるべく安く済むように色々と工夫したのと、お客様もコピーパネルを選ばれましたので、最終的に1万円ちょっとの修理代金まで抑えることができました。

こういう複数修理しなければいけない、お金が結構かかってしまう修理の時にはコピーパネルは強い味方です。


最後に、iPhone5Sは自主修理の失敗がもっとも多く、壊し方もエグい場合が多いので、挑戦しようと考えている方は、必ずバックアップを取ってから作業してくださいね〜。

お客様、ご利用ありがとうございました^^