【iPhone6】”りんごループ”バッテリーと思ったら・・・

先日、藤代からご来店くださいましたお客様のご修理事例をご紹介させて頂きます。

お客様、ご利用誠にありがとうございました!

本日の機種はiPhone6です。

症状としては「急にりんごループになり、起動しなくなったので見てもらえないか?」というものでした。

今回ご紹介させていただくお客様は、実は今年の3月の終わりに画面交換でご利用くださったお客様で、iPhoneには液晶純正パネルがついた状態でした。


このりんごループ、だいたい原因としては2つのことが考えられます。

ひとつは、単純にシステムエラー。

多いのはiOSをアップデート中にバッテリーが切れてしまい、りんごループに突入してしまうパターン。

りんごループに入ってしまうのは、ほとんどがこのパターンだと思います。

また、ごく稀にですが、何もしてないのに急にりんごループに入ってしまうこともあります。

このシステムエラーの場合には、iPhoneをリカバリモードにし、iTunesに繋いでアップデートをかけてあげると問題なく、戻ります。

もうひとつの原因としては、バッテリーが瀕死状態になっているパターン。

この状態はりんごループに入ってしまっているわけではなく、バッテリーのパワー不足でりんごマークから立ち上がれないんですね。

ですので、この場合にはバッテリーを交換してあげると問題なく起動します。

お客様が「りんごのマークから進めないんですけど」と言っていらっしゃった場合には、ほとんどが上記2つのパターンです。

特に古い機種(5台や6)は、購入してから一度もバッテリー交換を行っていないようなものは、だいたいバッテリーが死んでしまっていることが多いですね。


ということで、今回の場合も「”システムエラー”か”バッテリーが死んでしまっているか”どちらかだろう」と思い、点検してみました。

そうしたら、予想外のことが。

今回のお客様のiPhoneがりんごループになってしまっている原因は、フロント画面と裏のバックプレートの間に水が入り込んでいて、この水分が起動障害を引き起こしていました。


水分をしっかりと取り除いてあげたら、全く問題なく起動することができました!

これ不思議なんですが、iPhone内部には全然水没反応が無かったんです。

最初はうちが出した画面の不良が原因で起動できないものだと思っていたのですが、画面交換をしようとバックプレートを外したら、画面の裏に結構な量の水が入り込んでいました。

ご修理後、お客様に確認したら「仕事中にポケットに入れていたからかな?」とおっしゃっていました。

季節柄蒸し暑くて汗をよくかく時期でもありますし、ゲリラ豪雨など短時間で大量の雨が降ることも頻発しているので、男性の方でポケットにiPhoneを入れている方はこれからの時期、特に気をつけて頂いた方がいいかと思います。

iPhoneの水没は、水の中にドボンするだけではありません。



最近のものは防水仕様になっているので、通常の生活の中で水没してしまうことはあまりありませんが、昔の機種は運が悪ければ結構簡単に水没してしまいます。

外仕事で1日中iPhoneをポケットに入れているような方は、くれぐれもお気をつけくださいね!

私としては大変勉強になったご修理事例でした。

そして、うちの画面が不良でなくてひと安心。

お客様ご来店ありがとうございました^^