先日、後楽園店にてこんな出来事がありました。

ある男性の方なんですが、今年の冬にiPhone6Sのガラス割れでコピーパネルに画面交換させていただきました。(もちろんお客様のご要望で)

修理してから数ヶ月後のこの間、修理した端末を不注意で机の角にぶつけてしまい、その衝撃で液晶の一部が反応しなくなるというトラブルが起きました。

コピーパネルは液晶面が弱いので、少しの衝撃で壊れてしまうことが多々あります。

この壊れた段階でご相談いただいたのですが、再修理をしようか新しい機種に買い替えようか散々悩まれておりました。

 

すでにバッテリーも劣化し状態が良くなかったので、これ以上使い続けるにはバッテリー交換の必要があります。

選択肢は4つ。

①コピーパネルに交換+バッテリー交換:6,980円+5,980円=12,980円

②液晶純正パネルに交換+バッテリー交換=12,980円+4,980円=17,960円

③iPhone7 128GBに機種変(ご希望):約30,000円(店頭で購入する場合の大体の価格)

④現在使用しているiPhone6S 128GB SIMフリーを売ってiPhone7に機種変:30,000-8,000=22,000円

 

最終的にどの選択肢を選んだと思いますか?

②です。

画面は液晶純正パネルで直してバッテリー交換もされました。

しかし、やはり、これが最も現実的な選択だと私は思います。

こういうことって非常によくあるんです。

 

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まずはコピーパネルに交換する→数ヶ月で壊す→コピーの耐久性の低さと操作性の悪さ、画面の暗さに嫌気が差していてコピーには変えたくない。ただし、液晶純正では高い。じゃあいっそ機種変しちゃうか?→iPhoneの中古って意外と高いな→データ移行も面倒だし価格を考えても液晶純正パネルで修理しよう

 

この展開、非常によくあります。

この展開が起こる度に、自分の店のお客様に対して大変失礼ですが「安物買いの銭失いを地でいってるなー」と思ってしまいます。

どうして私が修理前に「まだしばらく使うのであればコピーパネルはお勧めしません」って言っていると思いますか?

結局、安物買いの銭失いをしている人々を何十人、何百人と見ているからですよ。

自分の売り上げのためだけに言っているわけではありません。

正直、店としては液晶純正パネルで修理していただくよりも、コピーパネルを何度も壊して修理していただいた方がはるかに儲かります。

だから、通常の非正規店はコピーパネルを推すんですよ。

一度で修理を終えるよりも何度も壊して修理してくれた方が圧倒的に儲かるからです。

以前、iPhone6のユーザーの方で1年の間に4回、全部コピーパネルでご修理したことがありました。

この間にバッテリー交換もしてくださっていたので、この方だけでトータルで5万円以上売り上げました。

液晶純正パネルのお客様は、ご修理後壊すことはまずないので、だいたいその場限りです。

その後にバッテリー交換をご依頼くださることはありますが、それ以上の修理ってなかなか発生しません。

お客様、非正規店ともどもうちに対して勘違いしていることが一点あるのですが、それはうちだってコピーパネルの方が絶対的に儲かるんです。

じゃあ何で液晶純正パネルをこんなに推しているのかというと、お客様のためを考えているからに他なりません。

お客様のことがどうでもよければ、私だって他の修理店同様コピーパネルを推したいですよ。

コピーパネルというものは確実に安物買いの銭失いだということを私は長年の経験で知っています。

 

大変失礼ですが、今回だって最初から液晶純正パネルに交換していれば、画面交換9,980円+バッテリー交換4,980円=14,960円で数年は快適に使うことができたはずです。

それを一度目にコピーパネル交換で3,980円、二度目に17,960円でトータル21,940円です。

その差7,000円です。

本当にもったいない。

しかし今回はまだ賢明な方で修理2度目で液晶純正パネルに戻しましたが、これをまたコピーにするとさらにお金がかかっていたことでしょう。

なぜ私が「長く使うなら液晶純正パネルを選びましょう」と言っているのか、その意味をちゃんと考えてください。

 

昔はiPhone1台の所有年数が基本2年でした。

キャリアの端末割引でほとんど端末代はかからずに新品に乗り換えできていたからです。

そのため、お客様に黙ってコピーパネルを取り付けていても問題になることはあまりありませんでした。

新しい機種にすぐ乗り換えてしまうので、お客様も「どうせ数ヶ月後には乗り換えるから」という気持ちで、できるだけお金を使いたくなかったからです。

しかし、今はもうそういう時代ではありません。

キャリアの端末サポートも終わり新品を安く買えなくなりますし、新しい機種よりもむしろ過去の機種の方が使いやすいと感じる方も多いので、1台の所有年数が圧倒的に上がっています。

ちゃんと長く快適に使いたいのあれば、コピーパネルを選ぶのはもうやめましょう。

そういう人はハッキリ言って非正規店の良いカモですよ。

うちのガラス割れや液晶故障の画面交換修理の料金を見てください。

そして、この料金ですらちゃんと利益が出ている意味を考えてください。

コピーパネルはそれだけ原価が安く、その分粗悪品だということ。

他の非正規店がコピーパネルでどれだけ儲けていると思いますか?

コピーパネルは儲かるんですよ。

だから、推すんです。

 

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もうひとつこれに関連するエピソードをご紹介します。

取手店をオープンした当初(約2年前)、ある女性の方から「息子が使っているiPhone6の画面が壊れて操作できなくなってしまった」とご相談いただきました。

ご来店いただいてよくお話を聞いてみると、コピーパネルが取り付けてあったのですが、すでに3回も非正規店で画面交換歴がありました。

当時、4回目。

3回ともご修理時にコピーパネルのことを修理店側から教えてもらっておらず、うちにいらっしゃって初めてその存在をお知りになりました。

そして、過去3回も短いスパンで画面を壊してしまっていた原因が「パネルのせい」だと知り、大変安堵したご様子でした。

この時、うちでは液晶純正パネルをお選びいただいたのですが、画面に強化ガラスを貼付し、さらにサービスでケースもプレゼント致しました。

そして、使い方に関してもしっかりと指導し、端末をお返しさせていただきました。

つい1週間ほど前に、こちらのお客様、今度はご自身のiPhoneのバッテリー交換でいらっしゃってくださったのですが、息子さんはまだ快適に修理したiPhone6を使用されているそうです。

 

私がこんなに言っていても、それでもコピーパネルを選ぶ方は今は全体の3割近くいらっしゃいます。

結局安物買いの銭失いになるのに、私としてはどうしてか非常に不思議だったのですが、師匠がこんなことを言っていました。

「ちょこちょこ5,000円、6,000円払うのは問題ないし気にならないけど、一気に1万数千円を払うのは高いと思うしキツイんじゃないの?」と。

この考えは確かに目から鱗でした。

トータルで考えるとはるかに高いけど、ちょこちょこ払うのは特に気にならないってことかぁ。

この考えはますます「安物買いの銭失い」だと思いましたが、各々金銭的に都合があるってことですね。

 

最後にもう一度言いますが、コピーパネルを選ぶ方はiPhone修理店の良いカモです。

今後も非正規店のカモになりたきゃご自由にどうぞ。

厳しい言い方をしてしまって大変申し訳ないとは思いますが、それが現実です。

私は最初からちゃんと直せばいいのに、と思いますけどね。

それが長年この業界にいる私から見たベストな意見です。

が、まぁお金を払うのも使うのも私ではありませんし、色々な考え方があるとは思いますので、あとはご自分で最良の選択肢を選んでいただければ幸いです。

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