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今日はちょっとうちの裏側を明かそうかと思います。

うちの画面交換のメニューというのは、品質が低いが安価な「コピーパネル」と、品質はしっかりしているが安くはない「液晶純正パネル」と2つに分かれており、それぞれお客様にお選びいただくという形にしています。

これはオープンした当初からずっと変わりません。

実はオープン当初は、私自身も他の店と同じように「コピーパネルをメインに」と考えていた時期があって、コピーの修理料金も液晶純正パネルの修理料金ももっとずっと高かったです。

色々と試行錯誤していく中で、今の形に落ち着きました。

 

さて、この「コピーパネル」という呼び名、非常に強いワードですよね。

これ、私はあえて使っています。

修理店でコピーパネルと液晶純正パネルを分けてユーザーに選んでいただく方式を取っているところはわりとあると思いますが、互換パネルのことを「コピーパネル」と自社のホームページに思いっきり書いている店はほとんどない(というか私自身は見たことがない)と思います。

私たちの修理業界では互換パネルのことを「コピー」、液晶純正パネルのことを「純正」もしくは「再生」と呼んでいます。

私はあえてこの業界用語を持ち出して使っています。

 

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実は私も、最初は「コピーパネル」という言葉は使っていなかったんですね。

コピーパネルの方は「通常メニュー」とし、液晶純正パネルの方は、、、なんだったかな。

当時はほとんどコピーパネルしか出なかったので忘れてしまいましたが、液晶純正パネルという言葉ではなかったと思います。

オープン当初、なぜコピーパネルをメインにと考えていたかというと、当初は私は他店を真似していたからです。

今よりももっとずっと液晶純正パネルを出しているところなんて無かったし、私も他の多くの店と同じように価格競争に巻き込まれていました。

というか、最初は「数をこなしたい」という気持ちがあったので、正直、採算も品質もあまり考えてはいませんでした。

その分他店と比べるとかなり安くしていた(と言っても今よりは数千円高かった)のと、品質の説明はしっかりとしていたので、クレームやトラブルはほとんど無かったんですけどね。

 

開店から3ヶ月ほどしてから「これではダメだな」と痛感したのと「もっと他にやり方があるな」「差別化できるな」という考えに至りました。

当時は今よりも全然お客様に黙ってコピーパネルを取り付けている店が多く、お客様の中に「非正規店に修理に出すと画面がおかしくなる」という不満があることを知りました。

そして、そこに多くのニーズがあるのではないかと思いついたんですね。

結局このまま、いくら修理前にコピーパネルの説明を行っていると言ったところで、価格競争に巻き込まれてしまっては先はないなと感じていました。

なぜなら、コピーパネルを推す方法だと、結局価格しか見てもらえないからです。

当時は数をこなしたかったのでそれで良かったのですが、長く続けるためには新たな経営方針が必要だな、と感じていたんですね。

また、コピーパネルと液晶純正パネルを分けて選んでもらうというメニュー形態の店舗もあるにはあったのですが、当時はまだ液晶純正パネルの品質が全体的に低いこともあって「結局、非正規店は正規店には対抗できない」という状況でした。

ですので、私は、

「他店で勝手にコピーパネルを取り付けられて困っている」

「正規店に行かなくてもまともに修理したい」

という方をターゲットとし「質で正規店に負けないように努力しよう」と決めました。

その時から、コピーパネルも液晶純正パネルも修理料金を大幅に値下げするとともに、今も現在進行形ですが、液晶純正パネルの質を上げることに注力してきたわけですね。

その甲斐あり、おかげさまで、今は全国からご修理の依頼をいただけるまでになったので、私の方針は間違っていなかったのだと感じています。

 

他店と差別化するにあたって、メニュー構成を考えに考えました。

その時に「コピーパネル」という名前をどうしようか?と結構長く(と言っても1日ですが笑)考えたんですね。

他店同様に「互換パネル」という名前も考えました。

まぁ互換品なので、それもそれで正解ですよね。

ただ、互換パネルだと弱いなと思ったんです。

こんなもの(コピーパネル)を互換パネルなどという言葉で呼ぶには、私の中では“弱いな”という印象だったんです。

私の中では、コピーパネルは液晶純正パネルとは別物なので、互換という言葉ではちょっとピンときませんでした。

 

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このブログを書くにあたり、互換という意味を調べてみました。

互換:機械の同一部品の間では、どれを使っても当てはまるというように、互いに取換えがきくこと

初めて「互換」という意味を調べてみたのですが、この意味を読んで「コピーパネルを互換パネルと呼ぶこと」に私が納得できなかった理由がわかりました。

「互いに取り替えがきくこと」

コピーパネルは決して、液晶純正パネルやオリジナルパネルとは取り替えがききません。

なぜなら、品質の違うものだからです。

まぁそれでも一般的には「互換品」というのは、純正より安価で質の落ちるものというイメージなので、コピーパネルを互換パネルと呼ぶのは間違えていることではないとは思います。

私もキャノンのプリンターのインクなんかは非純正のものを購入していますが「互換インク」と呼んでいますしね。

キャノンの純正インクを生産している人からすれば、互換インクなど互換ではない!と思っていると思います。

 

私はメニューを作る際、他店から反発が来ることを覚悟で、あえて「コピーパネル」という言葉を表に出すことに決めました。

実際に、私がコピーパネルという言葉を使用していることに対して「ぐぬぬ」と感じている業者は多いと思います。

少なくない反発が起きていることも感じていますし、変に絡まれることもあります。

まぁしかし私は正直、他店のことなど知ったことでもないですし、それで粗悪店が減れば世の中のためには有益になるので、一切気にも留めてないんですけどね。

 

ぶっちゃけると、私としては今の業界の現状が変わらない方が儲かります。

なぜかというと、非正規店の質が全体的に低い方が「質の高い店」として稀有な存在で居られるからです。

全国からご修理のご依頼をいただけるのは、それが大きな理由です。

だからまぁ私としては他店が現状維持で、今の粗悪店が多い状況が続いてくれた方が有難いというのが本音です。

ですので、別に業界が変わることなど特に望んでもいませんが、ユーザーからするとそれだと不便なので、一般的には良店が増える方が良いということは理解しています。

私は聖人君子ではないので、自分のところのお客様以外の幸せを望むほど人間ができてはいないのですが、だからと言って人の不幸を喜ぶほど冷酷でもありません。

だから、業界に対しては何とも思っていないんです。

良くなれるのならば良くなればいいし、このままならばこのままでもいいし。

業界の行く末がどうでも私自身の方針に変わりはないので、業界全体のことなど非常にどうでもいいと思っています。

 

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何で「コピーパネルという言葉を多用しているのか?」という話をしようと思ったかというと、最近は全国的に昔よりも(特に東京よりも地方に増えていると思う)コピーパネルと液晶純正パネルを両立させているところが増えてきているようで、遠方の方からも相談を受ける機会が増えたのですが、そういう分けている店はみんな「互換パネル」という言葉を使用していることに気付いたからです。

私にとっては、コピーパネルは互換パネルとは呼べず、しっくりくるのは「コピー」なので、あえてこの言葉を採用しているということを伝えたかったんです。

 

画面についての感覚の違いは、修理後のお客様自身の満足度に大きく依存します。

ごちゃごちゃと色々言ってきましたがひとつ言えることは、気軽に非正規店で画面交換するのはやめたほうがいいですよ。

それはうちを利用してくださる方にも言えることですが、ちゃんと調べてから利用しましょう。

私は画面交換の修理だけは絶対に気軽には受けません。

それはお客様側も同じことで、自衛のためにちゃんと調べてから修理に出すことをお勧めします。

 

 

 

 

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