【iPhone7】【自主修理】ホームボタンが反応しなくなった→画面交換で解決

みなさん、こんにちは!

茨城は、なんだか急に暑くなりました。

私は最近、約10年ぶりに財布を新調致しました☆

約10年前に父に誕生日プレゼントでもらったプラダの長財布を気に入っていて、ずっと使っていたのですが、あまりにもボロボロになってしまい、買い替えを検討することに。

”今はどんな財布が人気なんだろう?”とググったところ、芸能人のお財布特集のページが出てきまして、そのページ内で紹介されていた吉瀬美智子さんが使っているエルメスの長財布がとても素敵でした。

「私もそろそろエルメスでも使ってみるか?」なんて浮かれまして、価格を調べたところ、30万円を超えておりました。

さすがに無理でした。笑

そもそも、今年から会社にした影響で、カード類が倍増してしまったことと、普段持ち歩くバッグが小さいため、カードケースと三つ折り財布の2個持ちにしたいという希望がありました。

エルメス断念後、色々と調べまして、最終的にFURULAのカードケースと、MARC JACOBSの三つ折り財布に決定★

両方で30,000円くらいで収まりました。

私には、このくらいの価格が身の丈に合っています。

とはいえ、デザイン・色ともに両方めちゃくちゃ気に入って使っています♪

ただ、1点だけ、正直、三つ折り財布がちょっと不便。

財布自体は、革が柔らかい上に金具も止めやすい良品です。

ただ構造的に、使いやすさで言えば、私的には長財布一択だなと思いました。

これからもっといっぱい働いて、次はエルメスを買えるようにがんばります!


さて、今日は久しぶりに、素人の方の修理の失敗例をご紹介しましょう。

今日は結構面白いと思います。

では、まず、ご相談から。

自分でiPhone7のバッテリー交換をしたところ、ホームボタンが一切使用できなくなりました。
自分なりに調べたところ、どうやら画面側のホームボタンとの接続ケーブルを傷つけてしまったようなのですが、直していただくことは可能でしょうか?

すでにご自身で色々とググっていらしたようで、お心当たりがあったのか、故障状況を把握されているようでした。

当社では、原則、iPhone7・7Plus・8・8Plusの4機種のホームボタン故障の修理は、最初にお断りしてしまいます。(理由は以下)

ただ、今回は、このご相談内容で「直りそう」と感じたので、端末を持ってきていただきました。

ホームボタン故障の原因は、お客様の見立て通り、画面側のホームボタンとの接続ケーブルが機能しておりませんでした。

なんらかの行為によって、故障させてしまったと思われます。

「バッテリー交換するのに、画面は関係ないじゃないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

おそらく今回の場合は、画面をアルミ部分から取り外す際に、この部分を誤って傷つけてしまったのではないかと思います。

ただ、今回は、ホームボタン自体は問題がなく、この「画面側のホームボタンとの接続ケーブル」だけをピンポイントで壊したという状況だったので、なかなかレアケースだったと思います。

もし、ホームボタンそのものを壊してしまっていたら、修理不可でしたので、非常にラッキーだったと思います。

この故障の場合、当社では「液晶故障での画面交換」という対応になります。

他では、画面丸ごとではなく、接続ケーブルだけ交換してくれるところもあるのかもしれませんので、その辺は、ご自身でお調べいただけますと幸いです。

今回は、iPhone7の画面交換修理で7,990円(税込)でした。

お客様、ご利用誠にありがとうございました^^


さて、今回の故障について、もう少し掘り下げていきましょう。

今回、このページでご紹介している故障について、お客様に詳しくお伺いしたわけではないので、どのような経緯でこの状況に至ったのかは分からないです。

上記に記載の通り、おそらく画面をアルミ部分から取り外す際に、この部分を誤って傷つけてしまったのではないかと思います。

今回のように「画面側のホームボタンとの接続ケーブル」だけをピンポイントで壊したという状況はレアケースですが、しかし、素人修理の場合、画面を開ける際に内部パーツを傷つけるというのは、非常によくあります。

もちろん、素人の方の場合には、技術が未熟な上に不慣れなために壊してしまうのですが、もうひとつ、私個人的に大きな要因になっていると思っていることがひとつあります。

それは、画面を開ける際に、

こういうのとか、

こういうのとか(左から4、5番目)

金属のヘラを使っていること。

Youtubeで公開されている修理の解説動画や、自主修理したお客様の端末で、画面を開ける際に、こういう金属のヘラをガチャガチャ当てているのをしばしば見かけます。

これがいつも気になっていました。

これ、少なくとも、当社では絶対にやりません。

うちで画面を開ける際に使うのは、

・カーボンのヘラ(中)

・カーボンのヘラ(小)

・プラスチックのピック

この3つだけ。

本当にごく稀に、あまりにも画面がバキバキすぎて、どうしても吸盤が画面にくっつかない場合に、特殊な極薄のカッターを使用することもありますが、100台やって1台とかそのレベルです。

それくらい金属が登場することはありません。

どうして、基本的に金属のヘラを使わないのかというとですね。

まず、第一に、アルミ部分が傷つくからです。

画面を開けるときに金属の工具を当てると、アルミ部分の塗装が剥げて、見た目が悪くなります。

次に、金属を使うと、コネクタを切ってしまう可能性が高くなるからです。

iPhone7で言うと(画像は7Plusですが)、緑で丸をつけた部分が絶対に壊してはいけないケーブルです。

ちなみに、青丸の部分が、今回ご紹介のお客様が傷つけてしまった部分。


この画面を開けようとして、右側から思いっきり金属のヘラを入れると、このコネクタ類をスパッと切ってしまいます。

もちろん、ゆっくり慎重にやれば壊さないとは思いますが、作業に慣れていないと、誤ってガッとやってしまうこともあるでしょう。

また、金属のヘラを使わなかったとしても、コネクタ類を壊したり切ったりする場合も、勿論あります。

ただ「壊す可能性」としては、プラスチックの工具に比べると、金属のヘラは圧倒的に高いと思います。

根本的に、刃が鋭いからです。

上記2点の理由から、当社では、金属のヘラは使用しておりません。

なんか、私、偉そうに講釈を垂れておりますが、修理店でまともに収益を上げている店舗で、金属のヘラを使って画面を開けているところなんて皆無だと思います。(もしあったら、すみません。)

ただ、これは私の予想なのですが、中にはプラスチックの工具だとフロントパネルを持ち上げられず、画面が開けられないために、金属のヘラを使っている人もいるのではないかと思います。

金属の方が薄くて入れやすいので、開けやすいからです。

その場合は、まぁ、別に自分の端末なので、多少はアルミ部分に傷がついてもいいと思います。

ですので、まず、右下から金属を入れて、

隙間が出来たら、そこにピックを押し込んで、そのピックを少しずつ動かしながら、画面を開けていくことをお勧めします。

iFixitさんのホームページにその工程が詳しく載っておりましたので、リンクを貼っておきます。

iPhone 7 のスクリーンの交換ーiFixit公式

このページを見る限りでは、画面を開ける際に、金属の工具は全く登場しないですよね。

当社の開口方法は、iFixitさんとは若干異なりますが、基本はこんな感じです。

ちなみに、何で右側から隙間を作っていくかというと、左側はホームボタンケーブルがあるからです。

左側から始めると、今回のお客様のように、ホームボタンケーブルを傷つける可能性があるので、右側から始めます。

iPhone修理にも、ひとつひとつ原理・原則が存在しております。


先日、ある民間修理の大手フランチャイズに加入しているオーナーの方とお話しする機会がありまして、その方から「フランチャイズに加盟する際に受けた技術研修では、金属のヘラを使うことを教えられた」ということを伺いまして、少々驚きました。

そこに、今回のご修理依頼をいただいたので、今日はこのテーマを取り上げました。

ちなみに、上記のフランチャイズ店のオーナーの方には、金属ヘラを使わないで画面を取り外す方法をみっちり叩き込みました。(笑)

数時間で上手に開けられるようになったので、やはり慣れですね。

すでに経験豊富で、修理に慣れている方であれば、金属ヘラを使っても問題ないとは思います。

たぶん、うちの千葉だったら、金属ヘラを使用しても、端末を傷つけることなく修理完了すると思います。

ですが、やはり慣れていない方は、出来るだけ使わない方がいいと思います。

少なくとも、私は絶対に使わないです。

自主修理する方には、参考にしていただければ幸いです。


あっ、最後に、冒頭「当社では、原則、iPhone7・7Plus・8・8Plusの4機種のホームボタン故障の修理は、最初にお断りしてしまいます。」の理由ですが、ホームボタンは基本的には直らないからです。

何もしていないのに、今回のような壊れ方をするケースはごく稀で、ホームボタンが使えない場合、原因は8割方ホームボタン自身が故障しており、修理不可なので、点検もお受けしないことが多いです。

そのため、当社では買い替えをお勧めしております。

では、また★