東京に2号店を出します

少し前のブログで龍ヶ崎に2号店を出す計画をしていると書いておりました。
お盆明けくらいから物件を探しを始めるなど、2号店を出そうと少しずつ動いていたところ、思わぬ話が飛び込んできました。

なんと…東京の超一等地にありえない破格で店舗を借りられる話が舞い込んできてしまいました!!!
来てしまいました。というのは、いささか贅沢でしょうか。笑

でも、お話をいただいた時にはそんな複雑な気持ちだったんです。
始めにこのお話が来た時は、もちろんすごく嬉しかったです。
こんな良い話、きっともう二度と来ないです。
100人が100人「東京の一等地でそんな固定費では絶対に見つからない」というほどの、破格のオファーを頂きました。
しかも、初期費用もほとんどかからない上に、大家さんも全幅の信頼をおける方です。
今のこの時にこんな話が来るなんてすぐに飛びつきたいくらい人生最大のチャンスだと思いました。

でも、同時にすごく怖いという気持ちが湧いてきました。 
この店をオープンしたのが昨年の5月だったので、オープンしてから早1年5ヶ月ほどが経過しました。
少し前のブログにも書いたのですが、今のこの店は良くも悪くも開業当初私が全く想像もしていなかった状況です。
この1年5ヶ月を通して「商売は私の想像通りになどいくことはない」というのを経験として身体に刻み込まれました。

ですので、大変良いお話にも同時に”怖い”という感情がフツフツを湧き上がりました。
私はこの店を、そもそもそんなに大きくしようとも思っていませんでした。
大きくなればいいなぁという遠い夢くらいはありましたが、ぶっちゃけて言うと、私はこの店は小遣い稼ぎ程度の軽い気持ちで始めたんですね。

私は親友がベトナム人の女性なのですが、この店を始める少し前に彼女から「故郷のフエで事業を始めるから手伝って欲しい」ということを言われておりました。
私自身は元々将来はベトナムに移住して事業を起こし、最終的には東南アジアを飛び回る人生を送りたいという夢があり、それを知っている彼女が誘ってくれたんです。

ベトナムに移住し彼女と一緒に事業をするために、私自身もまとまった資金を持っていきたいと考え、その資金を作るために始めたのがこの店でした。


しかし実際にこの店を始めてみると、うまくいかないことばかり。
これはちょっと本気でやらなければ無理だな、と早い段階で感じました。

また、紆余曲折あって師匠と働くことになったのですが、まさかこんなに早く誰かを雇うことになるとも思っておらず、中途半端では辞められなくなりました。
経営していくことがこんなにも苦しく予想通りにいかないとも思っていなかったし、逆に、この仕事がこんなに面白く使命感に駆られるとも思ってもいませんでした。
すべてが想定外。
その一言に尽きます。

当初は「さくっと稼いで早くベトナムに行こう」くらいに考えていたのですが、進めば進むほど奥が深い仕事で、また、うちの店が世の中に必要だという想いが日に日に強くなりました。
ある程度形にするまではやめるわけにはいかないと、今は考えています。

そして、恩人である顧問の千葉を「なんとか世に出してあげたい」という想いも今は大きいです。
この分野では優れた技術と豊富な知識を持っている貴重な人材であり、さらにこの業界では本当に一握りしかいない優しく誠実な人物である千葉は世の中にとって非常に有益な人材です。
今まで、私と出会う前に東京で働いてきた5年以上の間、そしてもし、私とは出会わず環境が変わらなければ、こんなに能力の高い人物でもきっと世の中に埋もれていたのではないかと思います。
なぜなら周りに活かせる人がいなかったから。
きっと神様は千葉を世に出す役目を私に託したんだと、千葉との不思議な縁から感じています。


ですので、ベトナムに行く夢はもう少し先伸ばしにして今はこの事業に集中しようと決め、少し展開を広げていこうと考えておりました。

この取手の1店舗だけでは正直、何の広がりも望めないですし、修理だけではもうこれ以上の売り上げは絶対に出せないだろうなという限界を感じており「通える距離でもう1店舗」と考えていたら、まさかの東京で店舗を借りられる話を頂いてしまいました。
しかも、なんと東京ドームの真裏です。笑
最寄りのスーパー、ラクーア。
もうなんか怖い。笑


先日実際の場所を見に行ってきたのですが、店舗として活用していくにはある程度のリフォームも必要ですし、実際にやって行くとなれば考えなければならない課題もありますが、場所も大きさも本当に申し分なく、私にはもったいない話に思えてしまいました。

と同時に、これは神様がくれたチャンスなのかもしれないという想いもあり、と同時に、やっぱりすごく怖いし、都合よく考え過ぎかもという想いも出てきました。

今までこんなことあまりなかったけど、決断までは考え過ぎてよく眠れなかったりうなされる日々が続きました。 
でも、最終的にはやっぱり挑戦してみたい気持ちが勝ってしまいました。
決断した今もやっていけるのかどうか本当に怖いです。

「価格競争が過熱する東京で、埋もれてしまうのではないか」
「お客さんなんてひとりも来ず、数ヶ月で潰れるのではないか」
「大失敗して恥をかくのではないか」

今でもそんなどうしようもない不安感に苛まれています。
少ないですが下手すれば全財産を失いますし、夢を叶えるために始めたこの店のせいで夢だったベトナム行きも遠ざかります。
何より1番怖いのは師匠に給料が払えなくなるかもしれないこと。
これを考えると、今でも夜怖くて眠れないこともあります。

それでも話が来た日から、もう断るという選択肢はなかったように思います。
やりたいけれど大丈夫かな?という漠然とした不安はありましたが、断るという気持ちは一切なかったような気がします。
2人で2店舗を運営していくことは肉体的にも精神的もかなりハードだと思うので、師匠はまだしも私がどこまで耐えられるのかどうか、その点も非常に不安でもあります。
でも、好奇心が勝ってしまいました。
「私のやり方が東京でどこまで通用するのか?」を試してみたい気持ちが全ての不安・恐怖を払ってしまいました。
こういうところ、私のダメなところかもしれませんね。笑

でも実際、実務的なことを考えても、修理以外で私が今やっていきたい店としての方針が「東京だったらな」ということが沢山あったので、東京に拠点を置くという意味でもやらない理由はないだろう、という論理的な理由で最終的には落ち着きました。

東京のお店はフランチャイズではなく私の直営なので、取手・東京共に今まで同様2人で運営していかなければならないため、この2店舗をどういう形で運営していくのかは今は話し合っています。
私はiPhoneの修理に安易にアルバイトを雇うということはしたくないので、当分は勿論2人で切り盛りしていく予定です。
果たして、それがどこまで出来るのか、未知数です。
未知数の中でもなんとか数字と方針を出して形にしていかなければならないので、少しずつ話を進めていっている段階です。

店舗の方はすぐに借りられるわけではなく、おそらく12月くらいから正式に契約しそこから準備して、うまくいけば来年1月の頭くらいからはスタートできるのではと予定しております。

開店までにまだまだ問題は山積み、そして開店後も問題は山積みですが、挑戦させてもらえるこの恵まれた環境に感謝して、一歩一歩楽しんで解決していきたいと思います!!!

東京店開店準備の状況は逐一報告していきたいと思いますので、宜しければお付合いください^^

もちろん、取手店の運営も今まで同様精進して参りますので、当店のお客様におかれましては今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。