【iPhone6】ホームボタンケーブルが切れる

本日のご修理事例は取手店!

龍ヶ崎からのお客様でした。

お客様、ご利用誠にありがとうございました^^

ご修理のご相談としては”iPhone6のホームボタンが故障してしまったので交換してほしい”というものでした。

ご修理自体はホームボタンの交換という非常に単純なものでしたが、壊れてしまった原因が非常に興味深いので、本日はご紹介させていただこうと思います。

ホームボタンってちょっとやそっと荒く使用したくらいでは、まず壊れることはありません。

私はiPhone5〜Xまで全機種持っておりますが、壊れたことは一度もありません。

壊れるには必ず相応の理由があります。

今回のお客様の場合には、 結論から言うと「粗悪なコピーパネル」が原因でホームボタンが故障するに至ったようです。

詳しくご説明しますね。


本日のお客様は半年くらい前にある非正規店で画面交換をした履歴がありました。

その画面は非常に暗く、色もとても青くてまさに「コピーパネル」というような見た目でした。

それでもコピーパネルの色味はホームボタンには関係は無いのですが、では、何が故障させたのかというとですね。

こちらの写真をご覧ください。

これはお客様のiPhone6に付いていた実際のコピーパネルの裏面です。


次に、こちらは全く同じ角度で撮影した純正(オリジナル)の画面の裏面をご覧ください。


丸をつけたところを見比べてみてください。

コピーパネルの方が純正よりも、白いプラスチック部分に厚みがあるの、分かりますかね。

この部分はちょうどホームボタンケーブルが当たる部分です。

この、ちょうど当たる部分でホームボタンがプッツリ切れておりました。


画面交換時には、ホームボタンは移植して新しい画面に取り付けるので、ホームボタンは元のままです。

そのホームボタンはもちろん、純正の厚みで計算して作られています。

この部分に厚みが出てしまうと、ホームボタンのケーブルに余裕が無くなり、通常よりもピンと張っている状態になります。

この状態で何百回とホームボタンを押し続けるとケーブルに負担がかかるので、やがて切れてしまうという事態に陥るようです。

これはもちろん、コピーパネルだけに限った話ではありません。

粗悪な再生パネルの場合には、画面に厚みがある場合があり、こんな感じで他の故障を引き起こしてしまうこともあります。

ただ、それでもこういう粗悪な画面というのは圧倒的にコピーパネルに多いです。

再生パネルというのはそもそも画面の原価自体、コピーパネルの倍以上するので、しっかりと作られていることが多いからです。

私はコピーパネルの説明時に「まだこれからも長く使うのであれば、再生パネルがお勧めです。」と言っているのですが、コピーは見た目の悪さや耐久性の低さだけではなく、こういう二次被害を引き起こしてしまう可能性があるからです。

ちなみに、本日のご修理のことは私が自分の手柄のように説明しておりますが、すべて師匠に教えてもらった話です。

私では、こんなプラスチックの厚みの違いになんて気付けません(笑)

コピーパネルというのは、ただ”互換品”という単純な側面だけではなく「二次被害を引き起こしてしまう可能性のあるもの」とご存知おいていただくといいかと思います^^

修理料金が安い分、様々なデメリットがあります。
その部分もしっかりと理解して賢く使ってください。


最後に、うちの液晶純正パネルの裏面の写真を掲載しておきます。

プラスチックの厚みも全く問題ないのが分かるかと思います。

品質の良い画面というのは、ただ単に画面の発色が綺麗というだけでなく、こういう風に細部の作りもきちんとしているものなんですよ。

意外と奥の深いiPhoneの修理です。
お客様、ご利用誠にありがとうございました!