【iPhoneSE】バッテリー交換したのに変わらない、スリープなのに勝手に減っていく
本日もSE。
水曜どうでしょうのアラスカの企画で、大泉洋さんが「本日もパスタ」というお品書きを発表しておりましたが(どうでしょうファンの方しか分からず、すみません)、うちは「本日もSE」のご紹介をします!
前からうちは、取手店も後楽園店も、はたまた郵送修理も、本当にSEの依頼が多いのですが、最近特に多くいただいております。
もはや専門店と名乗りたいくらいです。
SEに関しては、分からないことは無いと思います。
さて、そんなiPhoneSE。
最近、私が修理をお受けしていて、よく遭遇することがあります。
それは「バッテリー交換しても状態が変わらない」端末が多いということです。
さらに、そういう端末は漏れなく”スリープ状態で放置していても勝手に残量が減って”いきます。
通常バッテリー交換をご希望される方というのは、当然「バッテリーのもちが悪い」ということでお悩みです。
皆さん端末を数年使ってきて、バッテリーのもちの悪さを感じ「そろそろ劣化してきたかな?」と思って、バッテリーの交換を考えます。
しかし、そういう端末の中には、残念ながら、バッテリーを交換しても”もち”が改善されないものがあります。
この原因としては、ざっくり言うと「基盤故障」です。
この場合、新品のバッテリーを取り付けても症状は全く改善されないため、バッテリー交換しても無意味です。
私のブログ記事の中で、閲覧数が常にトップ5に入る記事があります。
それが、こちらです。
バッテリーを交換しても改善されない(2018年5月15日更新)
2年近く前の古い記事にも関わらず、この記事が閲覧数上位に入るということは、これは私の予想ですが、少なくない方が「非正規店でバッテリー交換したのに、もちが改善されない。なぜ?」と感じているのではないでしょうか?
ですので、今日はこの「バッテリー交換しても改善されない問題」に関して、もう少し掘り下げていきたいと思います。
ご興味のある方はお付き合いください^^
うちはバッテリー交換には約40分ほど時間をいただいています。
これは一般的な修理店に比べると、かなり長いと思います。
何でこんなに長く時間をもらっているかというと、この「基盤故障かどうか?」を見極めるためです。
基盤故障を起こしていると、上記の通り、バッテリー交換しても駆動時間は改善されないため無意味なので、交換後お客様から「状態が変わらない」というクレームが来る可能性があります。
もし、このクレームをいただいたら、バッテリーを元に戻してご返金しなければなりません。
ですので、できるだけクレームになる事態を避けるために、しっかりと点検してからお返しする必要があります。
基盤故障を起こしていると、タイトルに記載した通り「スリープ状態なのに勝手に減っていく」現象が起きます。
これは少し放置して様子を見ないと判断できないため、うちでは長めに時間をいただいて点検しております。
この点検をやっていると、結構な数の端末がバッテリー交換しても改善されず、”修理不可”としてお返しになります。
バッテリー交換最短10分!などと謳っている修理店が、この点検をできると思いますか?
思いませんよね。
ひとつ私が思う「粗悪店」の特徴として、非常識な修理時間の短さを強みとしていることです。
時間が短いといっても「即日修理」とか、そういう常識的な短さなら問題ないんですが、上記のようにバッテリー交換が10分とか、画面交換が20分とか、そういうところです。
これで、まともな点検を行えるとは思えません。
こういう店は「少しでも早くやってほしい」という要望を持った方が行くところなので、そういう方が行く分には「粗悪店」ではありません。
ただ、私のブログを購読してくださっている皆様は、大多数の方が「安全さ」を求めていると思います。
私の考えに共感してくださる方にとっては、こういう店は「粗悪店」と感じると思います。
さて、この”スリープ状態なのに残量が減ってしまう”基盤故障。
なぜ起きてしまうのか?原因は何なのか?
私の経験上、1番多く発生しているのは水没している端末です。
これが圧倒的に多いです。
特に5SとSEは、本当に多い。
水没以外に、意外と多いのが「近接センサーが故障している」端末です。
近接センサーというのは「通話時、画面に顔を近づけると、画面の明かりが消える」役割をしています。
通話時に、顔で画面に映っているものを押さないための便利な機能です。
この近接センサーというのは、センサーケーブルというケーブルが司っているのですが、このセンサーケーブルは起動面で非常に重要な役割を担っています。
このセンサーケーブルの調子が悪いと、りんごループになることもあります。
お客様が「りんごループになった」と言って端末を持ってこられて、センサーケーブルを変えたら直ったということも一度や二度ではありません。
このことからも、センサーケーブルは「起動面」でも重要な役割を担っているのが分かって頂けると思います。
ですので、センサーケーブルに異常が起きていると、基盤にも悪影響のようです。
特にiPhoneSE。
まぁうちがiPhoneSEの修理がかなり多いということもあるかもしれないのですが、SEで近接センサーが壊れており、バッテリー交換しても改善しないという端末は結構見ますね。
そもそも論として、近接センサーの壊れている端末というのは、使用者の使い方が荒いことが多いので、相対的に「異常が起きやすい」のかもしれないんですけどね。
バッテリー交換しても駆動時間が改善されない場合には、もう本体交換するしかありません。
バッテリー交換して状態が改善されなかった場合、大抵のまともな修理店であれば、バッテリーを元に戻して返金してくれると思います。
勿論、交換後何ヶ月も経過してしまったら無理ですが、数日であれば、快くしてくれると思います。
少なくとも、うちはします。
ただ、中にはやってくれないところもあると思いますので、その辺は行った店に聞いてみてくださいね。
ひとつ私からのアドバイスとしては、このブログをご覧になって共感してくださった方は、最短何分!と非常識な時間を謳っているところに行くのはやめましょう。
バッテリーは適当なものをつけると、最悪端末が壊れますので、意外と怖いですよ。
また、ちゃんと点検してから返してくれるところでないと、後から何か起きた時に絶対に揉めます。
特にiPhone5SとSEに関しては、私の経験上、他の端末と比べると、圧倒的に「直らない」ことが多いです。
この2機種をお使いの方は、特に気をつけたほうがいいと思います。
皆様の参考になりましたら幸いです^^