どうやって店舗運営していくか?内情を少しだけバラします

今週はiPhone修理技術研修を受講しに、はるばる福岡県から受講生の方がいらっしゃっていました!

今回の研修は2日間の中級コース。

https://iphone-syuri-kensyu.com/iphone-shuri-kenshu


とても優秀な方で、かなりスムーズに研修が進みまして有り難かったです。

この技術研修は、普段知り合うことのできない様々な方との出会いがあるので、私自身も学ぶことが多いです。

師匠さんは、ちょいちょい出張研修に出かけたりしていますが、私は店舗受講の方としかお会いすることが出来ないので、店舗受講だと新しい出会いがあり、楽しいです。

このところ、研修事業の方が反響が出てきており、お問い合わせや受講のお申し込み、サポートのお申し込みが少しずつ増えておりまして、有難い限りです。

当社は、継続してサポートさせて頂いている店舗さんには、足を運んで様子を見にいくようにしておりまして、来週も、千葉が他県のお店へ視察に行く予定です。

同じ商売でも場所が違うと、客層や客単価なども全く変わってくるので、私自身も大変勉強させて頂いております。

これを見ている方でも、研修受講やサポートのご入会を考えている方もいらっしゃると思います。

来月から東京ドームの裏に店舗をオープンする予定ですが、そちらでは交通の便の良さを活かし、サポートを含め研修事業にも益々力を入れていく予定ですので、さらに情報発信も増やしていきたいと思っております。

私はどんなことも良い面だけを言いたくなくて、できるだけ正直に情報を発信するように心掛けておりますので、当店の研修の受講・サポートをお考えの方には私のブログを大いに参考にして頂ければと思います。


さて、現在、iPhone修理で開業を考えている方が1番疑問に思っていることといえば「オープンして実際に運営していけるのか?」かと思いますが、個人的には「ちゃんと考えれば十分やっていける」と思っております。

iPhone修理店は、現在は増えすぎてしまってもう「オワコン」と思われている人もいるかもしれませんが、全然そんなことないですよ。

ただし、やり方によると思います。

何も考えずにただオープンしてもそりゃやっていけるわけもありませんし、何も考えられないのなら絶対にやらない方がいいです。

この商売の鍵は「液晶画面の質にどこまでこだわるか?」です。

ここをどう決めるのかによって、店のカラーが決まります。

まだご存知ない方は、まずはうちの画面交換のメニュー表を見てみてください。

コピーパネルだけを取り扱うのか、再生パネル(液晶純正パネル)だけを取り扱うのか、はたまたどちらも取り扱うのか。

ここをどうするかによって、店の方針が決まってきます。

現在は、ほとんど(私の体感としては9割以上)の修理店がコピーパネルをメインに使って画面交換しています。

コピーだけしか使っていないところもあれば、コピーと再生をランダムに使っているところもありますし、それは店によって色々です。

もし、再生パネルしか使っていなければ、その事を必ず店舗のホームページに大きく記載していると思いますので、それを判断材料にいろいろなお店のホームページを見てみるといいと思います。


当社の場合には、メニュー表を見ていただくと分かる通り、コピーパネルと再生パネルを分けているのですが、この方法は都市部での出店をお考えの方にオススメです。

なぜかというと、大きな都市にはすでにiPhone修理店がひしめき合っており、飽和状態で価格競争が激化していて、コピーだけで戦うのはまず無理です。

基本的にみんな“安かろう悪かろう”で争っているので、品質面をウリにしたお店がほとんどありません。

その中でポンっと、品質面をしっかりとアピール出来る店があれば面白いんじゃないかと思います。

もちろん品質だけでは弱いですが、少なくとも“安さ”と“早さ”で戦うのは無理なので、すでに修理店が存在する都市部では、絶対に他の差別化できる要素が必要です。

私も来月オープンする東京のお店では、今以上に品質面をアピールしていくつもりです。

価格競争の中に巻き込まれてしまっては、圧倒的な資金力が無い限り、戦うのは無理なので、安かろう悪かろうで勝負するのは、大手フランチャイズに任せましょう。

逆に、田舎の地域、うちの店のある取手なんかでは「割と質の良いコピーパネル」をメインで扱うのは、悪くないんじゃないかなと感じています。

というのも、私はオープン以来、「コピーパネルと再生パネルを分けて、お客様にご修理前に説明して選んでもらう」という今の手法で運営しているのですが、この方法で、結構多くの見込み客を失ってしまっています。

ここまで私ほど徹底的にコピーと再生を分けて説明している店など日本に存在していないというか、うちはその面は唯一無二なので、お問い合わせしてきてくださった方の中には「なんだか意味が分からない」と感じて、他の店に流れてしまうことが結構あります。

私はお電話で問い合わせ頂いて画面交換の料金を尋ねられたら「うちは2種類画面があって〜」とつらつらご説明していますが、他店の場合には基本的に「〜円です。」で終わりです。

簡単で分かりやすいですよね?

そのため「あそこは意味が分からないから、とりあえず安いとこでいいや。」という感じで、他店に流れてしまう(実際に流れているのかは分かりませんが、うちの店に来ないということは他店に行っていると思います。)お客様が少なくない数いるのではないかと思います。

私は、それでその方が他の店に行ってしまい、変なコピーパネルをつけられて後悔するのが目に見えているので、正直別にいいんですが、自分のこの運営方法で、少なくない見込み客を失っているのは事実です。

これを換算すると、結構な金額になると思いますので、競合他社のいない市や街で開業しようとしている方は、始めから私のように尖った手法を取らなくてもいいとも思います。

コピーパネルで修理するのなら、最大のマイナス面である「耐久性の低さ」はお客様にご修理前にしっかりとご説明しなければいけないとは思いますが、そこまで見た目が悪くないコピーパネルを取り扱えれば、それだけで安く修理するのもひとつの手です。

実際、それで助かる方は沢山いると思います。

説明しないで出すのは論外ですが、品質面をしっかりと説明してあげれば、納得してご修理する方も案外多いと思いますよ。



「質にこだわって再生パネルを取り扱おう!」と思って再生パネルを買っても、こんな右のようなパネルが五万と来ますからね。

この業界では、質にこだわりすぎたら、なかなか採算を取っていくことも難しいです。

私は開業してしばらくは、再生パネルにお金がかかりすぎて、ずっと赤字でした。

ですので、地方都市や田舎で開業しようと考えている方は無理に再生パネルを推さなくてもいいかもしれませんね。

お客様に品質に関してしっかりとご説明することを大前提として、コピーのみで運営していくのは“アリ”だと最近思い始めました。

私は自分の店は今の方法以外は考えられないですが、現実的に考えると、これが1番地に足がついているような気がします。

自分が再生パネルの質を保つのに苦労してきたので、他の方に私の戦略をお勧めすることはできません。

なんやかんや言っても「潰れない」「続けていく」ということが1番大切です。

「いい塩梅」という言葉があるように、私は自分も納得出来てなおかつお客様も納得できる運営方法であれば、究極、何でもいいと思っています。

それをぜひ各々見つけて頂ければと思います。

少なくとも今ある多くの修理店の真似をしても全くやっていけないと思いますし、やってほしくもないです。

安かろう悪かろうでは自分も辛いしお客さんも辛いし利益も出ないし、始めても何もいいことがありません。

それに個人的には世の中のために、これ以上「悪店」が増えてほしくないので、新しく開業する方は今のこの業界の常識には囚われず、自分なりの運営方法を作って欲しいと思います。


私は修理研修の受講生の方やサポートをさせて頂いている店舗様に自分のやり方を押し付けることはありません。

意見は求められれば言いますが、基本的には一切口出しや押し付けをすることはありません。

私のブログを見ていると「面倒な奴だな」とか「うるせー奴だな」と思われるかもしれませんが、意外とそんなことないです(笑)

ですので、研修の受講を考えている方やサポートの入会を考えている方は、私は実際にはうるさく言いませんので、ご安心頂ければと思います。

研修時、また運営のサポートをさせて頂く中で、ご興味のある方には「私がどのような思考・経験に基づいて今のこの店舗の運営方法を固めていったか」をお話しておりますので、ご興味のある方はご質問頂ければと思います。

ご自身の店の方針を決める際にひとつの一例として、参考にして頂ければ嬉しく思います^^