【愛知県から】メルカリで購入したiPhone8の画面が暗い&通話中画面の灯りが消えない

記事内のフロントパネルの名称表記について

【2021年3月15日更新】

記事内に登場します液晶純正パネルは、現在、液晶再生パネルに表記を変更しております。
あらかじめご理解の上、読み進めて頂けますと幸いでございます。
なお、名称を変更しただけで、パネル自体に変化はありません。

みなさま、おはようございます!

今日は26℃まで気温が上がるようですよ。

週末なんて29℃までいくそう。

このところの日本は、春や秋という、過ごしやすい季節は一瞬で通り過ぎ、夏や冬が長いような気がしますね。

私は若い頃は夏が大好きだったのですが、最近は夏はキツイので、あまり好きではなくなってきました。

ただ、私は冬季うつ病の気があり、冬は冬で気分の落ち込みが激しいため嫌いなので、もはや好きな季節が無くなりつつあります。笑

1番好きな時期は、冬の匂いがしてくる(中島美嘉の雪の華みたいですが)涼しい秋ですかね。

なんとも切ない気持ちになるあの時期が1番好きです。


では、本日のご修理事例に参りましょう。

本日ご紹介する修理は、愛知県から郵送でご依頼いただきました!

このところ、愛知県の方とご縁があります^^

遠方からのご依頼、誠にありがとうございました。

ご修理前、以下のお問い合わせをいただきました。

先日メルカリで中古のiPhone8を購入しました。
このiPhone8、以前使用していたiPhone6Sに比べて画面が暗い?ような気がしています。
また、TrueToneが消えているので、おそらく画面交換しているのではないかと思っています。
それと、通話中、画面の明かりが消えず、顔でスピーカーや消音を押してしまうので、不便に感じています。
TrueToneについてはどちらでもいいのですが、通話中の画面の明かりが消えないことと、画面が暗いことについては、何か改善できればと思い、お問い合わせ致しました。
こういう修理は出来るものなのでしょうか?


では、諸々の症状に関して、直るかどうかひとつずつ解説していきます。

まず画面に関しては、見立て通りコピーパネルが取り付けてありました。


お客様の端末からパネルを取り外し、うちのiPhone8に取り付けて撮影しましたので、ご覧ください。

(左:お客様のコピーパネル、右:オリジナルパネル)


では、今回当社でお出ししたパネルをお見せします。

お客様の端末に取り付ける前にうちの端末に付けて撮影しました。

(左:当社液晶純正パネル、右:オリジナルパネル)


当社のパネルに交換したら、色合い・明るさ・タッチの感度、すべて元の水準まで戻りました。

「画面が暗い?」と感じていた原因は、コピーパネルが取り付けてあったからでした。

この暗い?という”?”、非常によく分かります。

最初、コピーパネルを見た時って「??」って思うんですよね。

ましてや写真からも分かる通り、今回のお客様の端末に付いていたコピーは、そこまで暗くもなく、色合いも悪くありませんでした。

元々知識をお持ちでないにも関わらず、このパネルで違和感を持たれた今回のお客様は、非常に感性の鋭い方であるとお見受けしました。

普通の人では、気付かなかったと思います。


次「通話中、画面の明かりが消えず、顔でスピーカーや消音を押してしまう」に関して。

これは近接センサーという機能が正常に働いていないためです。

このページの①の機能です。

近接センサーが働いていない場合、考えられる原因は2つあります。

①ケーブル自体が壊れている

②近接センサーが正常な位置に収まっていない

このセンサーケーブルの状態によって、TrueToneが修復出来るかどうかが決まります。

もし、①だった場合、ケーブル自体を交換しなければいけなくなるため、TrueToneは復旧させることはできません。

TrueToneはオリジナルのセンサーケーブルが無いと、復旧させることができないためです。

②だった場合は正常な位置に取り付けてあげればいいだけなので、ケーブル交換の必要はありません。

取り付けてあるケーブルがオリジナルのものであれば、TrueToneの復旧も出来ます。

今回の修理の運命は、この「センサーケーブル」にかかっていました。

さて、結果はいかに。


結果は、②でした。

写真をご覧ください。

(左:お客様のコピーパネル、右:オリジナルパネル)

赤く囲んだ部分、近接センサーはこの透明のプラスチックに収めます。

プラスチックが左側のパネルは右に比べると、右に大きくずれているのが見えますでしょうか?

これだけずれていると、センサー部分が画面に隠れてしまって、顔を正常に認識できません。

そのため、通話中に顔を近づけても”画面の明かりが消えない”という症状が起きていました。

これはネットで中古を購入した場合以外でも、非正規店に画面修理に出した端末で多く起こっています。

点検が甘いんでしょうね。


今回はセンサーケーブルの取り付け位置がずれているだけであり、且つ、ケーブルもオリジナルのものだったので、TrueToneも無事に復旧させることができました。

TrueTone、戻ってますね。


ということで、今回お悩みだったことは、当社の液晶純正パネルへ交換することですべて解決致しました。

センサーケーブルが壊れていないのがラッキーでしたね^^


お悩みはこれで解決したのですが、今回は他に興味深いところがあったので、最後にこちらをご紹介します。

今回の端末は、裏面が交換されているようでした。

今回のお客様は、このiPhone8をメルカリで「美品」として購入されていました。

実際、裏面・側面ともに、傷ひとつない綺麗な状態でした。

これは個人的な印象なのですが、おそらく元々の裏面はバキバキに割れてしまい、綺麗な裏面に基盤を移し変えて販売したのではないか、と。

こういう端末って、中古ではちょいちょい見かけます。

今回の端末はバッテリーの最大容量が90%程度でしたし、何かいかにも「あまり使っていないので美品ですよ」感アピールをしている印象を受けました。

裏面を入れ替える行為自体は、機能面で何か問題が出るわけではありません。

ただ、中の状態も結構汚い、というか、使用感がある状態で、これをご覧になったお客様は結構なショックを受けていました。

「美品」として購入したのにも関わらずこの状態だったら、ショックを受けるのも頷けますよね。

ただ、新品や美品で購入したのに、実は画面もコピーパネルに取り替えられていて、さらに裏面まで替えられているというのは、中古業界では結構見ます。

裏面を入れ替えていても、きちんと修理して、きちんと元に戻せば全く問題はありません。

ただし、販売者側も素人相手に売るもんだから「どうせ開けないし分からないだろう」と、かなり適当に修理して販売しているものも沢山あるのが現状です。

今回の端末も、今回のお客様のように感性の鋭い方でなければ、コピーであることも、近接センサーが動いていないことも気付かなったでしょう。


ひとつ、中古iPhoneを購入する際のアドバイスとして、開封してあるiPhoneの状態で”新品”や”美品”という言葉を信用するのはやめましょう。

状態が「新品未使用」という表記にも関わらず、コピーパネルが取り付けてある端末なんて、中古市場ではいくらでもあります。

美品だって、ネットで見る分には美品かもしれないですが、今回のようにコピーパネルが取り付けてあったり、裏面を交換されている可能性もあります。

私個人的には、もし、ネットでiPhoneを買うのであれば、フィルムの付いている「交換品」がお勧めです。

交換品とは「Appleに修理に出して戻ってきた」端末のことです。

https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch?p=iPhone+交換品&va=iPhone+交換品&b=1&n=50

フィルムが付いている交換品であれば、 Appleから返ってきたばかりなので、内部をいじっていることもないからです。

勿論これでも絶対に騙されないとは言えないですが(巧妙な人はいるので)、どこの馬の骨だか分からない奴から、自称「新品」や自称「美品」を購入するよりは、リスクは格段に下がると思います。

その分、本体価格は数千円高くなりますが、そこをケチると安物買いの銭失いになります。

皆様の参考になりましたら幸いです^^


では、本日のご修理はiPhone8のコピーパネル→液晶純正パネルへの交換で、14,990円(税込)でした。

TrueToneはサービスで修復、センサーケーブルは交換しなかったので、無料です。

お客様、遠方からのご利用誠にありがとうございました^^

今後末永く快適に使っていただけることを祈っております。

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